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記述問題の答えを四分割する話

国語の記述問題に悩まされたことはありませんか?




どんな学校を受験しようとしても、立ちはだかることになる「記述問題」という壁は、常に受験生たちを悩ませてきました。



解答またはそのヒントになる場所を見つけるのもさることながら、その答え方も難しいものです。



今回はその答え方についての方法論を、少しだけ公開しようと思います。




記述の答えは大きく4つのセクションに分けることができ、そのセクションは文の後ろの方から組み立てていくことができます。




また、その組み立てた結果は概ね30文字~50文字程度で書くことができ、それよりも明らかに多い場合は複数の要素、つまり4つのセクションを何回か、まるでサイクルのように書き、最後に組み合わせれば解答になる、と考えています。




それでは実際の例を用いて解説を行いましょう。




2022年大阪公立高等学校一般入学者選抜・国語C大問4問1の設問と解答は以下のようなものでした。




設問:傍線部①について、本文中では、どのようなことが芸術における本来の目的と手段だと述べられているか。本文中のことばを使って三十五字以上、四十五字以内で書きなさい。

解答:社会通念としての美を生み出すために、現実世界の理想的な模倣物を作り出すこと。

 

傍線部①についてここで深く言及する必要はありません。



ここで必要なのは、この解答を紐解いていくことです。




まず、1つ目のセクションは「文末」です。




設問毎に聞かれている内容は異なりますが、文末にはある程度のパターンが存在します。




「なぜか。」など理由を聞かれているなら「~から。」「~ので。」「~のため」、「どのようなものか。」と問われているなら「~もの。」または名詞で文を終わらせて解答とします。




このような文末表現はよく間違えるところなので、必ず最初にメモしておくようにしましょう。




今回は「どのようなことか。」と問われているので、文末が「~こと。」となることが確定しました。




次の2つ目のセクションは「解答の核」です。




何も修飾されていない状態かつ、それだけで一応問答は成り立つ内容の部分になり、今回においては「模倣物を作り出す」が該当します。




3つ目のセクションは「核の修飾」です。




2つ目のセクションで書いた「解答の核」だけでは補えなかったものをここで書き足していきます。




今回においては「現実世界の理想的な」が該当します。




最後、4つ目のセクションは「解答全体の修飾」です。




前の3つで出そろったものにおける、理由や前提条件などを書き足していきます。




3と4の境界は曖昧ですが、そこを明確に区別する必要自体はありません。




あくまで修飾であり、必須というわけではない、ということだけわかっていれば大丈夫です。




今回においては「社会通念としての美を生み出すために、」の部分が該当します。




このように、解答は機械のように分解することができます。




この考え方は、組み立てる、すなわち答案をつくる際にも使うことができ、理解することで時短や精度の向上に繋げることができるでしょう。




ここでは簡単な紹介になりましたが、「文末表現」「解答の核」「それらの修飾」が重要であることを理解していただければ、この記事の役目としてこれ以上のことはありません。




難しいからこそ機械的に、明確な基準をもって取り組んでいけると良いですね。




 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【学習塾PLANT】

2014年12月に大阪市天満橋に根本が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、後に中学受験・大学受験を対象としたクラスを開講。

 

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