高校社会の中に、「倫理、政治・経済」という科目があります。
いわゆる公民の科目に「現代社会」があり、独立した科目に「倫理」「政治・経済」がある中で異彩を放っているこの科目は、
まさに「文系科目の総合格闘技」と言える科目です。
この記事では、まさに「特殊」といえるこの科目について、魅力と選択した際の心構えについて軽く述べさせていただければと思います。
まず、過去に大学入試センターが出していた倫理、政治・経済の「問題の作成方針」について確認しましょう。
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(倫理)
○人間としての在り方生き方に関わる倫理的諸課題について多面的・多角的に考察する過程を重視する。文章や資料を読み解きながら,先哲の基本的な考え方等を手掛かりとして考察する力を求める。問題の作成に当たっては,倫理的諸課題について,倫理的な見方や考え方を働かせて,思考したり,批判的に吟味したりする問題や,原典資料等,多様な資料を手掛かりとして様々な立場から考察する問題などを含めて検討する。
(政治・経済)
○現代における政治,経済,国際関係等について多面的・多角的に考察する過程を重視する。現代における政治,経済,国際関係等の客観的な理解を基礎として,文章や資料を的確に読み解きながら,政治や経済の基本的な概念や理論等を活用して考察する力を求める。問題の作成に当たっては,各種統計など,多様な資料を用いて,様々な立場から考察する問題などを含めて検討する。
(倫理,政治・経済)
○「倫理」「政治・経済」を総合した出題範囲から,上述の両科目の問題作成の方針を踏まえて問題作成を行う。
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長い文章ですので、ざっくりと要約すると、
①現代・過去問わず思想家や宗教家などの考え方及びそれについて生まれた問題について考える「倫理」と、
②主に現代の政治・経済・国際の基礎的な知識やそれに関する資料についての問題が出題される「政治・経済」を、
③文章の中でバランスよく、かつ読み取る力を問いながら出題する科目である。
といった内容を示しています。
つまり、①では世界史と日本史の知識が、②では現代社会と時事問題の知識が、③では資料の解釈及び文意把握の現代文の知識が、それぞれ問われていることになります。
これが、「文系科目の総合格闘技」と最初に表現した所以です。
単純に「教養」と呼ばれるものが顕著に問われる科目、とも言えます。
ですが、これだけ範囲が広い以上、深い知識まで問うてしまうと全ての受験生が解けなくなってしまいます。
ゆえに、この科目を選択する最大の理由となるのが、「基本的に浅い知識しか問われない」点です。
正確には、「満点を目指しにくいかわりに、8〜9割であれば努力の範疇内である」点であるともいえます。
ひたすら単語とそれらの関係を暗記し、問題演習を行えば、その成果が反映されやすい科目であると言えるでしょう。
「教養」と呼ばれるものについての知識を深めながら効率よく高得点を目指すことも出来るこの科目。
大人にとっても勉強になること間違いなしです。
子供が高校社会をとることになる見込みで、何を選択するか悩んでいる場合は、一度親子で触れてみるのも面白いかもしれませんね。
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