指導するといえば、褒めて育てるや厳しく育てるなど、
いろんな手法があります。
何百人と生徒を指導してきた身としては、褒めて育てるほうがはるかに効率的だと思っております。
ただし、褒めて育てるのは難しい
言葉だけ聞くと、褒めるだけやんって思うので、すごく簡単に聞こえるのですが、
これがなかなか難しいのです。
それはなぜか。
2点あります。
1.褒める側が褒めたくなくなる事
2.褒められてる側は思っているより褒められていると思わない事
1.褒める側が褒めたくなくなる事
褒めるとはどういうことかというと、その人が良く出来ていると思うから「頑張ったね」と声かけることです。
ではこの時、よく出来ているとは何を基準に考えているのか、ここがとても重要です。
多くの人(90%ぐらい)は周りとの出来具合を比べてよく出来ているかどうかを考えます。
つまり、本人が自分でいかに頑張っていると思っていようと、周りに負けていれば、褒める事ではないと褒める側が判断してしまうことがよくあるのです。
その結果、どうなるか
自分がめちゃめちゃ頑張ったと思っている人は、頑張ったのに褒められないという状況が生まれます。そうするとどうなるか、頑張っても頑張らなくても褒められないのでやらなくていいやとなります。
しかも、このまま放っておくと
褒められない⇒やらない⇒怒られる⇒余計にやる気なくす⇒以下、無限ループ
といつまでも改善しない状況が作られてしまうんですよね。
この原因って、子供ではないんですよね。
頑張っていても成果が出ない瞬間なんていうのは、どんなことをしてたとしてもいつかはありえることなので、指導者もしくは親御さんは必ず自分の責任だと意識して知っておかなければいけない事です。
では、改善すべきことはなにか
褒めれないという状況を無くしてしまえばいいのです。
上で話した通り、褒めれるか褒めれないかどうかを周りと比べて決めるからおかしくなります。
大切な事は、今のその子の実力をきちんと知ろうとしてあげる事。
そして、周りではなく、過去のその子と比べてあげることが大切です。
成長できたら褒めてあげ、成長が止まった時は一緒にどうすればよいか考えてあげる。
簡単なことです。自分の見方を変えたあげる。
たったこれだけの事をするだけで褒めれるようになります。
2.褒められてる側は思っているより褒められていると思わない事
これも塾をやっているとよく聞く話です。
教えていた生徒の話の一例をご紹介しようと思います。
ある生徒が前回のテストよりも合計50点あげてきました。
もちろん素晴らしい成果なので、私はよく頑張ったねと褒めてあげました。
またこの時に、「この成績なら、お母さんとお父さんにめっちゃ褒められたんちゃう?」と生徒に聞きました。
すると以外にも、生徒は「結構がんばったのに、全然褒められなかった。。。」と言いました。
さすがに、こんなけあがったらどんな人でも褒めるやろって思ったので、親御さんに電話でテスト期間の様子どうでしたかという事を聞きました。
すると、なんと「めっちゃ頑張っていたので、褒めました!」と言っていたのです。
(。´・ω・)ん???
なんか話ずれてないとなるわけですよ!
だから、生徒にも一応確認で、
「お母さんも喜んでてめっちゃ褒めたいうてたけど、どないやったん?」
と聞くと
「いや、たしかに言ってたけど、気持ちがこもってなかったので」
と言うのです。
この時、なるほどと納得しました!
これは言い方の問題ですね。
お母さんは、たしかに言葉としては褒めていたけれども、生徒には伝わっていなかったという事です。
これではどんなけいい言葉を言っても意味がないですね。
このような話たまたまではないですよ!塾やっていると何度も聞きます!
ということはですね!もっとしっかりと伝えようってことになるんですよ!
伝えるテクニックとかはいろいろあるんですけど、
そんな事は良いと思います。へたくそでもいいから100%じゃなくて
150%、200%の気持ちで子供に最大限の気持ちを伝えてあげること、
これだけで全然伝わるとおもうので是非やってみてください!
こんな感じでですね!
褒めて育てるってめっちゃ簡単そうなのに、指導方法としては、めっちゃ難しいんですよね。ただ効果は無限大ですし、うまくいけば、自立して勉強する子に育つので、効果は絶大です。是非取り入れてやってみてください!