子供に勉強をさせるために、よく
「勉強は自分のためになるのだからしなさい！」
という親がいますが、この言葉はよく使われる割には効果が上がっていません。
もちろん、子供たちも
「自分の将来のために勉強をする」
ということ自体は、モチベーション維持に役立つでしょう。
しかし、それ以上に役に立つのは、あえて
「大げさな」（仰々しい）
目標を立ててみる、ということです！
人間の欲求である「良いことをしたい！」という気持ち
よく言われる「マズローの5段階欲求」説では、人間には
・生理的欲求
・安全の欲求
・社会的欲求
・承認欲求
・自己実現欲求
とがあるとされています。
これが正しいかについては色々な意見があるでしょうが、
「精神的欲求の方が、生理的欲求よりも上位に来る」
ということについては、多くの事例が示されているでしょう。
生理的欲求の代表例である食欲は
「満腹になったら終わり」
ですね。
仮に満腹中枢が働かなくなったら、それは病気です。
逆に、多くの人たちは
「どうせ同じことをするのならば、良いことをしたい！」
と思っています。
戦争の時ですら
「自分たちの方が正義だ！」
と言いたがるぐらい、人間は
「自分は正しいことをしている！」
と思いたがる生き物なのです。
「大聖堂を作る3人の職人」の例え
「大聖堂を作る3人目の職人」という例え話は、目標設定とモチベーション維持の重要性を示す際によく用いられます。
この話は、3人の職人が同じ作業をしているにも関わらず、そのモチベーションや姿勢が異なることを描写しています。
まず、3人の職人が大聖堂を建設しているとします（日本人に大聖堂はイメージしにくいでしょうから、神社やお寺でもいいです）。
最初の職人は、大聖堂を建てること自体にはあまり関心がなく、ただ日々の作業をこなしているだけです。
2人目の職人は、大聖堂を建てることには興味がありますが、自分の役割が世の中にどのように貢献しているのかをあまり考えずにただ作業を行っています。
そして、3人目の職人は、大聖堂を建てることの重要性を理解し、自分の役割が世の中にどのように貢献しているのかを理解しています。
彼は、その仕事が自身の社会貢献に繋がることを認識し、その意識を持って作業に取り組んでいるのです。
当然、３人目の職人の方が
「自分の仕事は世のため、人のためになっているんだ！」
と思えるので、モチベーションが高くなります。
この例え話からも分かるように、目標に向かって努力する際には、その目標が自身や他者にとってどのような意義や価値を持つのかを理解することが重要です。
勉強をする場合も同様です。
単に成績を上げるためだけではなく、その勉強が将来の自分や周囲の人々にどのような影響を与えるのか、どのような価値を提供するのかを考えることが大切です。
例えば、大学入試の勉強をしているとします。
ただ点数を取るために勉強しているだけでは、モチベーションを維持するのは難しいかもしれません。
しかし、自分が大学で学ぶことで将来的に自分や家族、社会にどのような影響を与えるかを考えると、勉強する意欲が高まります。
自分の成長が周囲の人々に良い影響を与える可能性があると理解すれば、勉強に対するやる気も向上するでしょう。
また、勉強を通じて将来的に社会貢献ができるという意識も重要です。
例えば、医学を志して勉強している場合、その勉強が将来的に患者の命を救うための知識や技術を身につけることに繋がると理解すれば、勉強に対するモチベーションが高まります。
【学習塾PLANT】
２０１４年１２月に大阪市天満橋に根本が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、後に中学受験・大学受験を対象としたクラスを開講。
小学生、中学生、高校生の偏差値25～75までの生徒を教えた結果、
日本の教育には無駄が多いと痛感しています。もっと効率よく学びましょう！
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