天満橋・蒲生・都島の塾|☆逆転合格専門☆ 学習塾PLANT!@大阪

天満橋・蒲生にある学習塾PLANT!代表根本による何でもブログ!

子供には「事実」「解釈」「評価」の違いを理解させよう!

 先日、ある生徒から国語の論説文の内容がわからない、という質問がきました。




 その論説文の内容は「水は天からもらい水」という言葉が水資源の無駄遣いの理由になっている、という意見に対して、むしろ「水は天からもらい水」という感覚が失われたことが水資源の無駄遣いの原因である、と述べるものでした。




 こうした文章を読み解くポイントは「事実」と「解釈」や「評価」は異なる、ということを理解することにあります。




 というよりも、出題者は「事実」と「解釈」や「評価」の違いを子供が理解できているか、を見ています。




 今日はそのことについて説明させていただきます。

 






同じ言葉でも「解釈」によって意味が違う!

 同じ言葉を書いていても、人によってその解釈は異なります。




 論説文を読み解く際には「作者の解釈」を読み解かなければいけません。




 そして、作者が他の人と違う解釈を示している場合には「どう解釈が違うのか」を読み解く必要があります。




 今回生徒が聴きに来た内容だと




「水は天からもらい水」




という言葉の意味が、作者と従来の主張とで解釈が異なっている、ということにまず気付く必要があります。




 この点、生徒に確認をとってきました。




「『水は天からもらい水』という言葉はこれまでどういう意味と思われていたのかな?」




「『水を大切にしましょう』という意味ですよね?」




「『水を大切にしましょう』という意味だとこれまで思われていたら『無駄遣いの原因』とは思われないんじゃないの?」




「そうですね、わからないです。」




 この生徒は「同じ言葉に二つの解釈がある」ということがピンと来ていませんでした。




 そこで「事実」「解釈」「評価」の3つが違うということを説明させてもらいました。






「事実」「解釈」「評価」の違い

 国語や社会といった文系科目では「事実」「解釈」「評価」の違いがとても重要になります。




 例えば地球温暖化の例をとってみましょう。




事実:「地球は温暖化している」




 これが「事実」です。




 この「事実」には基本的に異論はありません。




 もちろん「温暖化なんかしていない!」という人もいますが、それは基本的に理系の分野ですので、文系科目の問題でそういう話が出てくることはまずありません。




解釈:「温暖化の原因は二酸化炭素である」




 ここから意見が分かれます。




 例えば、家畜から排出されるメタンガスは二酸化炭素の25倍の温室効果がありますから、こちらの方が原因ではないか、という解釈をする人もいます。




 もちろん、多くの人は「二酸化炭素が原因」ということを前提に議論をしますが、国語の問題ではまれに「多数意見とは違う主張」を取り上げることもありますから、気を付けないといけません。




評価:「温暖化は早急に解決しないといけない問題だ」




 これについても、実は意見が分かれるところです。




 「地球温暖化を解決しましょう!地球を大切に!」という人が当然多いのですが、全ての人がそういう立場ではありません。




 国語でも社会でも、この「評価」のところでは異論が百出します。




 そして、こういう場面ではひっかけ問題を出しやすいのです。




 例えば、温暖化について取り上げた問題で




「この文章で作者が言いたいことは何か、次の選択肢から選びなさい」




という設問があったとします。




 このパターンでは、少なくない確率で




「地球を大切にしましょう」




という選択肢が不正解であったりします。




 よく読むと「作者はどこにもそんなこと書いてない!」というひっかけ問題があるわけです。






作者が事実をどう「解釈」しているかを見極めよう!

 重要なことは、多くの場合「解釈」と「評価」とは関係している、ということです。




 言い換えると「解釈」を変えると「評価」も変わります。




 例えば、今回生徒が聴いてきた問題だと




「水は天からもらい水」




という諺があるのは事実です。




 では、その諺をどう評価するのか?




 それは、その諺の意味をどう「解釈」するのかによって大きく変わります。




 その問題の課題文の作者は




「水を大切にしましょう」




という意味であると解釈していましたが、その作者が批判している従来の人は




「水はもらったものだからタダだ」




みたいな解釈をしていたのだと考えられます。




 この2つの解釈により、諺への評価もかなり変わるはずです。




 こういうことを生徒に説明し、




・作者が諺にどういう解釈をしており




・作者はどういう解釈の人を批判していて




・作者はどのような意見を展開しているか




を考えてもらいました。




 するとその生徒は無事、当該の問題を解けるようになりました。




 子供に「事実」と「解釈」の違いを理解させることは、論理的思考力を鍛える上でもとても大切なことです。




 

 

 

 

 

 

 

 

【学習塾PLANT】

2014年12月に大阪市天満橋に根本が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、後に中学受験・大学受験を対象としたクラスを開講。

 

小学生、中学生、高校生の偏差値25~75までの生徒を教えた結果、

日本の教育には無駄が多いと痛感しています。もっと効率よく学びましょう!

 

ゆる~い個人塾ではありますが、「効率的な勉強法」を生徒に伝え、

生徒達をいっぱい「認める」事をして、どこにも負けない「カリキュラム」を生徒に合わせて作っております!今では、継続して通ってくれている生徒たちが、偏差値10ぐらいあがるのも普通になってきています!毎年、第一志望合格率約8割で合格してくれて嬉しいかぎりです!

 

興味のある方はぜひ

plantjuku@gmail.com

コピペしてメールください!

HPはこちら

学習塾PLANT 正しい勉強方法を学ぶ個別指導 天満橋・南森町/蒲生・今福