この塾では「問題が難しい」と思って質問に来る生徒は、毎日います。
そのことは大歓迎なのですが、自学自習の習慣を身につけてもらうためには、まずしてほしいことがあります。
それは「解説を読む癖をつける」ということです。
無論、この塾の生徒の多くは解説を“一応は”読んできてくれています。
その上で「解説の意味が分からない!」として来ているのですが、この場合でもひとつひとつ確認すると解説の意味が理解できるケースが殆どです。
この場合、重要なことは単に「目で追う」だけでなく「解説の内容を書き出してみる」ことも大切です!
この前も生徒がある算数の中学入試の過去問について質問に来ました。
そこで、具体的にどこが分からないのか確認すると・・・
「ここの意味は分かる?」
「そこはわかる」
「ここは?」
「そこもわかる」
「じゃあここは?」
「そこが難しい」
「(解説の図を写し)まず、ここは○○という意味なんだけど、理解できる?」
「あ、わかった」
「じゃあここは?」
「ここも判りました」
というような感じで、殆ど詳しい解説をしなくとも解けてしまいました。
このやり取りの時は、解説にある図を紙に書いて示しながら説明しています。
解説を読んでも理解できない生徒は、しばしば解説を頭の中だけで理解しようとしています。
しかし、解説の内容は書き出した方が理解しやすいのです。塾ではこの解説の読み方や理解の仕方も説明しています。
お子様が難しい問題に悩んでいたら
「解説を読んでみたら?」
「解説の内容をノートに書いて整理してみたら?」
などと声をかけることをおすすめします。