先日、ある小学４年生の生徒が
「もう５年生の問題に行きたい！」
と言いました。
その子は４年生の問題の正答率は高く、こちらとしても近いうちに５年生の問題をさせる予定でしたので、さっそく５年生の教材をしてもらうことにしました。
え？どこが「わからない」の？
生徒ははじめての５年生の教材を目を輝かせながら読んでいましたが、最初のページで
「先生！書いている意味が分かりません！」
と言ってきました。
「そりゃ５年生の教材だから難しくて当然だよな」
と思いながら説明をしたのですが、生徒の反応は
「はい、そこはわかります！」
「え？じゃあここは？」
「ここもわかります！」
「全部わかっとるやん！」
ということに。
予習内容なのに理解できた理由は簡単。
「その生徒が一人でも理解できるであろう（わかりやすい）教材」
を用意したからです。(笑)
この塾では最初に生徒の理解力を見極めて
「年間カリキュラム」
を作成しているのですが、カリキュラム作成の際には
「どの教材をどの順番で用いるのか」
を生徒ごとに決めており、さらに毎月
「相談の時間」
というのを設けて生徒と話し合って微調整をしているので
「生徒に一番合った教材」
が用意できているのです。
問題は、どうして最初生徒が
「書いている意味がわかりません！」
といったのか、ということ。
ここに子供の理解力を上げる秘訣があります。
漠然と「解説を読む」だけでは「わかる」ようにならない！
教材の内容自体は
「生徒の理解力に合った内容」
でしたが、実はどんなにわかりやすい教材でも
「漠然と読んでみる」
だけでは
「理解できる（＝わかる）」
状態にはなりません。せいぜい
「存在を知る（＝認知する）」
程度ですが、それすらも怪しいです。
生徒が最初、感じたのは恐らく
「初めて聞く単語が並んでいて難しそう！」
ということでしょうが、これだと
「初めて聞く単語が並んでいる」
ということを認知しただけにとどまり
「単語の意味はどう説明されているか」
まで確認していない以上、理解できないのは当たり前です。
実際にはこの教材では単語の意味も判りやすく説明されていたので、ピンポイントで
「ここは理解できる？」
と聞くと
「わかります！」
となるわけです。
初めて習う内容は細分化することも大切！
ここでポイントなのは、解説の内容を
「具体的に」
「ピンポイントで」
理解してもらうようにする、ということです。
初学者にとっては、抽象的に
「○○について理解せよ」
と言っても、それだけで
「ややこしい！」
となります。
例えてみると、天文学について全く知らない人に
「宇宙の構造についてレポートをまとめるように」
等というと混乱するでしょうが（専門家だとレポートどころか論文を書き上げるでしょう）
「銀河系についてレポートをまとめるように」
というように少し具体化すると、小学生でも少し検索をすればまとめることができるようになります。
（実際にこの塾の生徒がしていることです。）
この塾では質問に来る生徒に
「解説のどこがわからないの？」
と、具体的に聞くようにしていますが、そうすると
「ここまではわかった！」
や、場合によっては
「よく読むと全部わかっていた！」
となることは多くあります。
子供が勉強につまずいたら
「解説を細分化して読んで、理解してみる」
ことができるかを確認してみると良いです！
【学習塾PLANT】
２０１４年１２月に大阪市天満橋に根本が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、後に中学受験・大学受験を対象としたクラスを開講。
小学生、中学生、高校生の偏差値25～75までの生徒を教えた結果、
日本の教育には無駄が多いと痛感しています。もっと効率よく学びましょう！
ゆる～い個人塾ではありますが、「効率的な勉強法」を生徒に伝え、
生徒達をいっぱい「認める」事をして、どこにも負けない「カリキュラム」を生徒に合わせて作っております！今では、継続して通ってくれている生徒たちが、偏差値10ぐらいあがるのも普通になってきています！毎年、第一志望合格率約8割で合格してくれて嬉しいかぎりです！
興味のある方はぜひ
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