近年の教育のキーワードに、「STEAM教育」というものがあります。
これは旧来から指摘され、実践されてきた「STEM教育」に「A」を足したもので、
それぞれ「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」そして「Art(芸術)」の頭文字を取ったものです。
この教育の指針では、IT化が進む現在において、全ての産業の「接着剤」の役割を果たす理工系の素養をもったうえで、
Art(芸術)に学ぶ要素である、人文的で審美的かつイノベーション(革新)を起こすうえで必要不可欠な要素を兼ね備えた人材を育成することが目的となっています。
では、なぜアートが加えられたのでしょうか。
これには単純に解答でき、生涯教育やビジネスの観点でも、アートが重要なスキルとして認められている風潮があるからに他なりません。
アートを学ぶと、審美眼の多様さや普遍性、文脈への接続性、そして物事への複雑性を理解できるようになります。
これを先程話題にあげた生涯教育やビジネスに当てはめてみましょう。
その教育や事業、いわゆる「日常」と呼べるものが巨大かつ複雑になり、
どんどんシステム化していく中で、イノベーションを起こす、
言い換えると他者を「出し抜く」には、
観察力を養い、今あるシステムや常識を疑い、それを超えるための自分の文脈の構築や審美眼を備えた深い思考が必要になります。
このように、STEMを論理的思考とするならば、
アートは感覚的・直感的思考であると言え、
前者と後者が相互に作用しあうことによって革新が起こることは分かり切っている以上、
アートは現代の必修科目のひとつである、と結論付けて問題ないでしょう。
ただし、難しいことにアートには「正解」がありません。
多少の予備知識・前提情報は持ち合わせておいた方がよいのですが、
本質は個々の違いを楽しみ、それぞれの感性を認め合うことです。
ある意味道徳にも近いこの学問を学ぶことは、人間としての深みを演出してくれるかもしれません。
そういえば、教養というのは英語で”liberal arts”というようです。
多様な学問を学ぶことをArtで表現されているなら、多様な感性を磨くことの大切さは、言うまでもないですね。
【学習塾PLANT】
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